黒字倒産
2026.05.01
高槻事務所
トレンドニュース
黒字倒産とは、損益計算書上では利益が出ているにもかかわらず、手元の資金が枯渇し、
債務の支払いが不能になることで倒産に至る状態を指します。帝国データバンクの調査では、
令和7年に休廃業した企業の約50%は、直前期の決算が黒字というデータもあり、経営において
キャッシュフローがいかに重要かを物語っています。
黒字倒産に陥る原因としては次の理由が考えられます。
①売掛金の回収遅延:売上が計上されても、代金が回収されるまでは現金は増えません。
回収が遅れる一方で、給与や経費の支払いが先行すると資金ショートを引き起こします。
②在庫の滞留:在庫は販売されるまで「売上原価」にならず利益を圧迫しませんが、仕入時の
支払いや保管コストとしてキャッシュアウトが発生しています。
③過剰な投資:将来の成長に向けた巨額投資は、減価償却によって費用化は分散されます。
しかし、支払いは一括または早期に発生するため、資金繰りを圧迫します。
黒字倒産を回避するにはキャッシュフローの管理が必要です。資金繰り表やキャッシュフロー
計算書を活用して、想定外のキャッシュアウトが発生していないかどうかを確認できます。
また、過剰に在庫を仕入れないためにも、適切な在庫管理を徹底しましょう。
そして、掛け取引の管理についても、可能な限り売掛金の回収期間を短くし、買掛金の支払時期を
遅くする交渉をすることも重要です。
※本記事の内容は掲載当時の法令・制度に基づいて掲載しています。
