クリエイター向け広告収益分配プログラム
2023.09.22
大阪事務所
【クリエイター向け広告収益分配プログラム】
令和5年8月8日から、X(旧Twitter)でのクリエイター向け広告収益分配プログラムが日本でも開始しています。収益分配プログラムに参加するためには、下記の3つの要件をみたす必要があります。
- プレミアム(旧TwitterBlue)または認証済み組織にサブスクライブしている
- 過去3カ月間のポストに対するインプレッションが500万件以上
- フォロワーが500人以上
【広告収益分配プログラムの収益と源泉所得税】
広告収益分配プログラムの参加により、海外企業であるX社から収益を受け取ると、米国での源泉所得税の課税の対象となります。そのため、実際の入金額は源泉徴収後の金額となり、収入金額よりも少なくなります。確定申告をする場合は、確定申告時に外国税額控除を適用することで、先に米国で徴収された源泉所得税を控除することができます。しかし、確定申告をするという手続きが増えることになります。
一方で、入金前に租税条約の適用手続きを行うことにより、多くの場合、源泉所得税を低減させることができます。今回の米国のX社との収益分配プログラムに対する収益で租税条約を適用すると、米国では免税扱いとなり、源泉所得税の徴収は不要となります。
つまり、確定申告をする義務のない方は、租税条約の適用を受けておくべきといえるでしょう。