アニメ化と平均課税
2020.02.17
大阪事務所
漫画家の先生から「来年からアニメ化するので、多額の印税が見込まれます。すでに、今年の収入も増えてきているので税理士さんに相談した次第です」という感じで弊社がお手伝いするパターンがよくあります。
出版社から受け取る原稿料や印税は所得税法では「変動所得」と呼ばれています。極端な例として、今年デビューして、いきなり1,000万円の印税を受け取ったとしましょう。普通に計算してしまうと、所得税は累進課税のため、170万円ぐらいが所得税だけでも消えていくことになります。漫画家の先生は収入に波がありますので、翌年には収入0円ということもあり得ます。それは可哀想だということで、変動所得に関しては「平均課税」という制度が設けられています。
細かい計算式はさておき、イメージとしては「3年分の変動所得を足して5で割った所得で税率を算出」して、それを適用させようというものです。上記のケースですと
およそ5%の税率になりますので、所得税は50万円ぐらいとなります。その差120万円です。
この制度を知らないまま、ご自身で申告して納税を多くしてしまっているケースも散見されます。後から「更正の請求」という制度を使って平均課税を適用させることによって所得税を還付させることも可能です。
この分野を得意とするイースリーパートナーズへ是非ご相談ください。