法人化して支払う税金を安くしてみよう
2019.01.07
高槻事務所
「規模が大きくなったら法人化した方がよいと聞くが、何がよいのかわからない…。」
こう考えている個人事業主もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、法人化のメリット・デメリットをいくつか取り上げてみます。
【メリット】
①最高税率が低い
個人事業主には所得税が課されますが、利益が増えるほど税率が高くなります(最大55%)。
一方、法人には法人税が課されますが、どれだけ利益が増えても税率は変わりません(約30%)。
②経費で落とせる範囲が増える
自分に対する給料は、個人事業主の場合経費にできません。しかし、法人の場合自分を役
員にすることで、給料を全て経費にすることができます。他にも、生命保険を法人名義に変
えると経費にすることができるなど、節税の幅が広がります。
③不動産にかかる税金をコントロールできる
不動産を個人名義で所有すると、譲渡益に所得税が課されます。この譲渡益は本業の損益
と通算できません。一方、法人名義で所有すると、このようなことが起こりません。つまり、
本業で支出が増えるタイミングに合わせて不動産を売却すれば、支払う税金を安くするこ
とができます。
【デメリット】
①赤字でも支払う税金が増える
赤字でも均等割という最低限支払う必要がある税金が発生します。個人事業主は5千円
で済みますが、法人は約7万円必要です(自治体によって多少変わります)。
②社会保険の加入義務が発生する
社会保険の加入について、個人事業主の場合従業員が5人未満のときは任意ですが、法人
の場合は強制になります。従業員の人数によっては法人化してしまうとかえって負担が増
えてしまうこともありえます。