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コロナ融資は繰上返済するべきか?

2023.08.10 高槻事務所 資金調達とモニタリングのコンサルティング

 コロナの影響で売上が減少した先向けに、色々な融資制度がありました。

当初数年が無利息であったり、元金の据置も3年程度可能でした。

 

 当時貸付を受けられた方は、そろそろ返済開始がスタートして

きていると思います。

今回は、現在そこまで資金繰りに窮していないがコロナ融資を返済すべきか?

という疑問にお答えしたいと思います。

 

①借りているのがコロナ融資のみの場合

 手元の余剰資金が一定程度あり、一括返済しても数か月分の運転資金が手元にある状態であれば、

基本的には返済するのが良いでしょう。

 ただし、売上減少が見込まれる可能性がある場合には、手元資金を厚くして

おく方を優先すべきです。また、直近で設備投資予定があれば、

新規で申し込む場合の金利と比べて、コロナ融資の方が低い見込みであれば返済せず

設備投資に充てるのが良いでしょう。

 

②借りているのが通常の融資とコロナ融資の場合

 まず、コロナ融資とそれ以外に受けている融資の条件を確認しましょう。

コロナ融資は、当初3年程度は金利が無利息や利子補給がありますが、

優遇期間以降は、そこまで低くない金利の場合があります。

 手元資金に余裕がある場合に、現在の通常の融資とコロナ融資のいずれか

高い分を優先的に返済するのが良いでしょう。

 ただし、通常の融資の方が金利が高い場合でも、コロナ融資の返済開始後の返済期間が

短いときはコロナ融資分をいくらか返済しておく方が良いかもしれません。

返済も含めた毎月のキャッシュフローを確認してみて、あまり余裕がなければ

繰上返済せず約定通り返済するのが良いでしょう。

 

 金融機関からも、保証協会付融資をプロパーに切り替えや、売上が引き続き厳しい場合には

同じ保証協会付で借り換えの提案をしてもらえるかもしれません。

 

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