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業務委託契約と雇用契約

2024.12.26 大阪事務所

相談を受ける中で、雇用契約と業務委託契約のどちらが良いのかと聞かれることがあります。

今回はそれぞれの契約形態の特徴やメリットデメリットについて紹介いたします。

 

〇業務委託契約とは?

業務委託契約は、個人が独立した立場で、依頼主から特定の業務を委託され、その業務に対する報酬を受け取る契約です。そのため従業員ではなく、個人事業主やフリーランスとしての位置付けになります。

 

業務委託契約にすることで、社会保険料の加入が必要ないため、コスト面や事務負担が少なくなるメリットがある一方で、勤務状況によっては業務委託契約を締結していても雇用契約とみなされ、社会保険料や残業代を請求されるリスクがあります。個人としては、裁量が与えられるため、自由に仕事を進められるといったメリットがある一方で、個人事業主として、確定申告をする必要があり、事務負担が増加してしまいます。また、フリーランス新法が制定されたことにより、契約内容や業務範囲などを明らかにしておく必要があります。

 

〇雇用契約とは?

雇用契約は、従業員として雇われ、定められた勤務時間に沿って業務を行い、給与を受け取る形態です。雇うためには、労働基準法や各種法令に基づいて、勤務環境や労働条件を整える義務があります。

 

雇用契約とすることで、長期的な勤務が見込めるといったメリットの一方で、社会保険料や福利厚生といったコスト面の負担は増加します。個人としては、安定して給与が支払われるといったメリットの一方で、業務内容によっては自由な働き方は制限されてしまいます。

 

雇用契約か業務委託契約かについては、上記のメリットデメリットを踏まえたうえで、双方で相談して検討しましょう。

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