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終活を考えよう

2024.12.23 高槻事務所 相続等の申告とコンサルティング

1. 終活とは

 終活(しゅうかつ)とは、人生の終わりを見据えて準備を行う活動のことです。
高齢化社会においてますます注目されていますが、年齢に関わらず、多くの人にとって意義のある活動です。
 単に「死の準備」というイメージを持たれがちですが、実際には人生の後半をより充実させるための活動でもあります。
自身の財産や遺品の整理、医療や介護の選択を前もって考えておくことで、
残された家族に過度な負担をかけずに済むのです。
 さらに、終活を通じて自分自身の人生を振り返り、これからどう過ごしていきたいかを考えることもできます。

 

2. 一般的な終活

 終活にはさまざまな要素が含まれますが、主なものは以下の通りです。

 

・遺言書の作成

  自分の意思を明確に示す遺言書は、相続に関するトラブルを防ぐために重要です。
  法的に有効な形式で作成し、定期的に見直すことが推奨されます。

 

・エンディングノートの作成

  エンディングノートは、家族や親しい人に向けたメッセージや希望を記すもので、
  遺言書と異なり法的な効力はありません。
  しかし、葬儀や介護、医療に関する具体的な希望を伝えることで、家族が決断に迷わないようサポートできます。

 

・財産・資産の整理

  生前に財産や資産を整理することで、家族の手続きがスムーズになります。
  特に、不動産や金融資産、保険に関しては、適切な管理をしておくことが重要です。

 

・葬儀やお墓に関する準備

  自分が望む葬儀の形式やお墓の場所などを決めておくことは、家族にとって大きな助けとなります。
  事前に葬儀社と相談したり、契約を結んだりすることも可能です。

 

3. 相続税を見据えた終活

 遺言書の作成や財産・資産の整理と並行して、相続税の検討も重要です。
最も困るのが、「財産は多い、しかし不動産が殆どで現預金が少ない」というケースです。
相続税対策は「すぐに換金できない財産と用途のない財産から減らす」のが基本です。
空き地はまさに典型的な例で、こういったものを生前に処分するとよいでしょう。
 他にも、生前贈与、生命保険の活用、賃貸用物件の購入などもあります。
 しかし、先にやるべきことは無計画に財産を減らすことではなく、
自分に相続税がかかるのか、かかるとしたらいくらなのかを試算することではないでしょうか。

 

4. 終活の意義

 終活を進める際には、家族や友人とのコミュニケーションが不可欠です。
自分の意思や希望を伝えることに抵抗を感じることもあるかもしれませんが、
誠実に話し合うことで、終活がスムーズに進みます。
 また、相続税対策は残された家族の負担を減らし、遺産分割のトラブルを防ぐために重要です。
早めに準備を始めることでより効果的な対策を講じることができます。

 終活を始めるに遅すぎるということはありません。
今からでも、自分にとって大切なことを考え、行動に移してみることが重要です。

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