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令和6年度(第74回)税理士試験の分析:受験者数・合格率のトレンドと注目点

2024.11.30 大阪事務所 基本業務

令和6年度の税理士試験について、受験者数や合格率などのデータを基に、最新の傾向と注目点を分析しました。

 

1.受験者数の増加傾向

①4年連続の増加
受験者数は前年より1,864名増加し、34,757名に達しました(昨対7%)。税理士を目指す人々の増加傾向が続いています。

 

②受験率の変化
若干減少したものの、依然として約8割を維持しています。

 

2.合格者数と合格率

①合格者数の引き締め
合格者総数(一部科目合格を含む)は5,762名と前年より1,363名減少しました。一部科目合格者が大幅に減少しています。

 

②合格率の低下
合格率は6%と大幅に減少し、平成30年度以来の厳しい結果となりました。

 

3.若手受験生の躍進

①受験者と合格者の増加
25歳以下の受験者数が前年から758名増加しました。特に「21~25歳」の合格率は2%と高水準です。

 

②税理士業界の将来は明るい
25歳以下の優秀な受験生が税理士を目指す傾向が強まっています。これは、税理士業界の将来性の明るさを示していると言っても過言ではないでしょう。

 

4.科目別の分析

①簿記論・財務諸表論の人気
3年連続で受験者数が増加していますが、財務諸表論の合格率は昨年の1%から8.0%に急落したことには驚かされました。来年は正常に戻るはず。

 

②法人税法と相続税法の伸び
法人税法の合格者数は588名で昨年より91名の増価、相続税法の合格率は7%と前年から大幅上昇していました。

 

 

令和6年度の試験は、合格率の低下や一部科目での引き締めが見られる結果となりました。

また、官報合格者の合格率が1%程度ということを鑑みると、何の対策も無く闇雲に挑戦しても合格できない試験ということが分かります。

各科目の受験者数や合格率の傾向を読み取りながら、戦略的に受験科目を選択して試験に臨んでいただく必要があります。

 

 

 

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