最近は、仮想通貨に関しての税金相談を受ける機会が増えてきました。

「ニュースで話題になる前にビットコインをとりあえず買っておいたら5倍になりました。これって税金かかるのでしょうか？税金がかかるとしたら、どれぐらいかかるのでしょうか？そして何か節税策は無いのでしょうか？」

税理士試験受験生の皆さん、どのように回答しますか？ 

上記の相談内容では情報が足らないので、今度は私から質問を返さないといけません。

・個人で買ったのか？それとも法人で買ったのか？

・5倍になったけど、ビットコインを売ったのか？

・ビットコインを売らずに持っていたとすれば、ビットコインで買い物をしていないか？

・値上がりしたビットコインを元手に、イーサリアムやリップルといったアルトコインと交換していないか？

質問することで情報をさらに集めて分析して、税金の取扱いを提示して、その節税策を提案していく流れで進めることになります。

世の中で話題にはなっているとはいえ、仮想通貨を購入している人って実は少ないように感じます。ご多分に漏れず、仮想通貨のことを知らない税理士が圧倒的多数なので、どのように質問すべきか分からないと思います。 

「知識をつけるだけではダメで、いかにリアルな想像ができるか、想像が出来ないとしたら実際に体験できるか」で質問力のレベルは変わってきます。 

これを「実務」というのだと思います。 

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