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親の医院 継ぐべきか・新規開業すべきか

2021.02.22
開業中の方 事業承継でお困りの方

以前、スタディグループの勉強会講師の依頼がありました。

オーダーされたテーマは「患者の少なくなった親の医院を継ぐべきか」。

 

セミナーとして

・承継と新規開業のそれぞれのメリット、デメリット

・親の医院を承継する場合の注意点

・親の医院と別で開業する場合の注意点

をお話させて頂き、あとは、小テーマを挙げながら参加者皆さんで議論して頂きました(大いに盛り上がりました)。

 

「親の世代とは診療方針が違う」「設備が古い」「患者さんが高齢」といった不安な要素があるなかで、はたしてその医院を承継するべきかどうか、というのが参加者共通の悩みでした。

 

超高齢化が進んで地域人口が減ってる中で、多額の設備投資を行ってリニューアルして継承するのは、躊躇されるケースも多いでしょう。親の医院を承継する場合には、次の世代の自分がリタイヤするまでの間、その地域で診療し続けられるかがポイントになります。

 

親と別で開業する場合には、その患者さんを誰が診ていくのか、という点がポイントになります。

 

一昔前と違って、親の世代の認識も変わってきているのを感じます。

「継ぎたければ継げばいいし、別で開業したければそれも良い」と考える親が増えているように思います。

 

ちなみに、その後その勉強会のメンバーで親の医院を承継したのは、1名のみ。

承継された方も、されなかった方も医院は盛況です。

色々な要素を勘案して、自分にとって何がベストかの見極めが必要です。まずは判断するためのデータ収集から始めてはいかがでしょうか。