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NISA制度を利用した、歯科医師の資産形成

2023.06.22
開業中の方

借入返済や設備投資が落ち着いてきたら、老後に備えて資産形成も始めていきましょう。
今回は、忙しい歯科医師の資産形成に使える、NISA制度をご紹介します。

〇NISAとは
  NISAは、非課税口座内で購入した金融資産から得られる利益に税金がかからなくなる制度です。本来であれば、所有している株式を売却して得られた利益や、受け取った配当に対しては、約20%の税金がかかりますが、NISAでは、得られた利益が全て手元に入ります。

〇つみたてNISAと一般NISA
  NISAには大きく分けて、「つみたてNISA」と「一般NISA」があります。

 ・つみたてNISAは、少額からの長期・積立・分散投資を支援するための制度です。
毎月一定金額を積み立てて、決まったタイミングで自動的に商品を買い付けますので、手間がかからず、始めやすい制度です。

 ・一般NISAは、つみたてNISAと違い、投資のタイミングや金額を自分で決めることができ、投資の対象商品も一般NISAの方が多く、自由度の高いものになります。

  令和5年までは、つみたてNISAか一般NISAかのどちらかのみしか選択できませんでしたが、NISA制度の改正により、令和6年より併用が可能になります。

〇NISA制度改正
  令和6年から、NISA制度が見直され、新しいNISAが始まります。
 
① 非課税保有期間の無期限化と口座開設可能期間の恒久化
現行の制度では、つみたてNISAは20年、一般NISAは5年と非課税となる期間が決まっていましたが、改正後は期限がなくなります。また、いつでも口座の開設が可能になります。

② 年間投資上限額・非課税保有限度額の増加
 年間投資枠が拡大され、つみたて投資枠(つみたてNISA)は120万円、成長投資枠(一般NISA)は240万円、年間で合計360万円まで投資が可能になります。
 また、非課税保有限度額も1800万円に増加します。
 この改正によって、制度が使いやすくなり、より長期を見据えた資産運用が可能になります。毎年、投資できる金額に上限(枠)がございますので、早いうちからNISA制度を活用していきましょう。ご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。