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貸家建付地の評価方法

2019.08.19
相続税

土地の種類には自用地、貸宅地、貸家建付地があります。自用地とは、自分が所有し使っている土地のこと、貸宅地とは自分の土地に他人が家や事務所を建てている状態、つまり土地を他人に貸している状態のことを言います。そして貸家建付地とは、自分の土地の上に自分の建てた家を他人に貸している状態のことを指します。今回は貸家建付地の評価について説明します。

 

 貸家建付地の価額は、次の算式により評価します。

 

貸家建付地の価額 = 自用地とした場合の価額 - 自用地とした場合の価額 × 借地権割合 × 借家権割合 × 賃貸割合

 

借地権割合は、国税庁のホームページの路線価図や評価倍率表により確認でき、借家権割合は全国一律30%となっております。

 

また、賃貸割合は貸家の入居率と近いものとなります。所有しているマンションのアパートの部屋が10室あり、そのうち6室を貸しており、4室が空室の場合、入居率は60%となります。一部屋あたりの面積が同じであれば賃貸割合は入居率と同様ですが、実際は床面積で賃貸割合は計算することに注意が必要です。例えば、上記10室の床面積が300㎡で賃貸している6室の面積が120㎡の場合、賃貸割合は40%となります。

 

 例えば、3,000万円の土地で借地権割合が60%の場合、

 

貸家建付地の価額 = 3,000万円 - 3,000万円 × 60% × 30% × 40% = 2,784万円

 

となります。

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