相続税における上場株式の評価方法
2018.10.15
相続税
上場株式とは、金融商品取引所(東京証券取引所・名古屋証券取引所・札幌証券取引所・
福岡証券取引所)に上場されている株式をいいます。
上場株式は、その株式が上場されている金融商品取引所が公表する課税時期(相続の場合は被相続人の死亡の日、贈与の場合は贈与により財産を取得した日)の最終価格(終値)によって評価します。
ただし、株価は世界情勢や社会情勢などさまざまな要因で乱高下する可能性があります。そこで、上記の最終価格が、次の三つの価額のいずれかを超える場合は、その最も低い価額により評価します。
1 課税時期の月の毎日の最終価格の平均額
2 課税時期の月の前月の毎日の最終価格の平均額
3 課税時期の月の前々月の毎日の最終価格の平均額
なお、課税時期に最終価格がない場合やその株式に権利落などがある場合には、一定の修正をすることになっています。
以上が原則ですが、負担付贈与や個人間の対価を伴う取引で取得した上場株式の価額は、その株式が上場されている金融商品取引所の公表する課税時期の最終価格によって評価します。