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経験値を高めるには

2018.05.07

税理士法人で働くようになって、1番とまどいを覚えるのは「税理士試験で学んだはずなのに活かしきれない」ということでしょう。

 

とある事象に対して、税法を当てはめて答えを導き出していくわけですが、すんなりと当てはまれば我々も苦労しません。実務家不要の世界となります。

 

事例を1つ紹介します。税法の観点でどのように取り扱うべきか考えてみてください。

 

「とある同族会社が莫大な利益があるとして、クルーザーやスポーツカーを購入しました。それらを減価償却することで会社の損金として計上していました。果たして損金として認容すべきでしょうか。」

 

認容とも否認とも解釈できそうな事例です。

 

実務の世界では、上記のような事例に対して答えを導いていく必要があります。

新入社員の大半は、このような正確に答えの出ない場面で躓くことになります。

 

経験値が少ないので仕方ありません。しかしながら、経験値を積まないことにはレベルが上がりません。

 

経験値を高めるためには3つの手段が考えられます。

1.自らが経験すること

顧客対応から高度な税務判断を求められる機会があれば、その時にリサーチ・熟考してソリューションを導き出すことで経験値を付けていきます。

2.経験した人から聞くこと

このような事例に当たった担当者から話を聞いて、それを真似ることで経験値を付けることができます。

3.書籍から学ぶ

こような事例に当たった経験者の著作物からも経験することが可能です。自らは経験したことがなく、まわりに経験した人もいない場合には、書籍に頼らざるを得ないでしょう。

※ネットで検索して、経験者が書いたブログ等も参考にはできます。しかし、書籍にあってネット記事にないのは校閲です。書籍は校閲があるので情報の正確性が担保されます。

 

イースリーパートナーズでは、日々多くの実務に携わっていますので、経験値を積んだ税務スタッフばかりです。同僚から学べる場ではありますし、もちろん、新入社員であっても、同僚がフォローしながら経験を積んでもらう機会を作るように心がけています。