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相続トラブルの解決方法

2020.11.16
開業中の方

今回は相続時のトラブルにおける対策についてお話ししたいと思います。

相続で特に問題になることは、相続人が複数いる場合に持ち分をどのようにするかということです。

親から相続する場合や自分の子へ相続する場合のどちらにも当てはまることですので、後からもめることの無いように事前にとれる対策は取っておきましょう。

 

①医院の土地建物を兄弟間で分割した

<問題点> 

後継者以外が不動産の一部分を相続すると、地代を請求されたり買い取りを要求される場合があります。

特に買い取りを要求されると最悪借入してまで支払う必要も出てきてしまいます。

 

<対策>

トラブルを避けるためにも遺言を作成しておき、「誰」に「何」を相続するといった遺産分割方法の指定について記載しておくと良いでしょう。特に土地建物等医院に関係ある財産については後継人がすべて引き継いでおくと、小規模宅地等の特例要件に適した場合、相続税を抑えられる可能性があります。

ただし、他の相続人から不満が出てくる可能性があるので、残りの現金等の財産を継がせるといったことでバランスを保つようにしましょう。

 

➁相続財産が思ったよりも多く、相続税を払うお金がない

 <問題点>

不動産・株式といった現金でないものばかりを相続する場合、換金には時間がかかるため相続税の支払い時に手持ちの現金がないということも考えられます。また、購入時は価値はそこまでなかったのに相続時には時価がかなり上がってしまっていた、というケースもありえる話です。

 

<対策>

物によっては相続後活用する見込みのない資産は売却して現金化しておくのも1つでしょう。

売却時には所得税がかかりますが、現金にしておいた方が事前の相続対策が行いやすくなります。財産が多い場合は検討してみましょう。