経営お役立ち情報 column

近所に新規開業医院が・・・

2018.09.20
開業中の方

「近所に新規開業する医院があるみたいなんだけど・・・。」と不安そうに話される場面に直面することがあります。

ご不安になられる気持ちはわかりますが、ご自身の診療と医院の経営が安定されているのであれば、個人的には何も心配ないと思います。

患者さんとは信頼関係が築けている証拠ですので、たちまち患者離れが起こる可能性は非常に低いと思います。

そうはいっても、多からず対策は考えておいた方がよいかと思います。

 

①情報収集

開業予定の先生の経歴や診療方針、医院の規模など、開業後はどのような医院となるのか(=ご自身の競合院となりうるか)を確認しましょう。

独自の情報収集に限界がある場合は、お知り合いの先生や歯科医師会などからも収集してみてください。また医院の規模などは開業予定地の広さでイメージはつかめるでしょう。

 

②対策

①の情報収集を経て競合院になりうる、となれば、対策を考えましょう。実施するのは開業後様子を見てからでも遅くないと思います。

まずは競合するエリアを見極めましょう。環境にもよりますが、医院の半径1km圏内は診療圏と言われていますので、競合院の半径1km圏内とご自身の患者分布が重なっているエリアを特定します。

次に具体的な対策を講じます。競合エリアの度合にもよりますが、ピンポイントで対策を講じるのであればチラシ配布等が効果的かと思います。またエリアに関係なくということであれば、勉強会、相談会、○周年記念、などのイベントを実施するのもよいかと思います。

なお、競合院の開業後は、競合エリアの患者さんより世間話程度で、競合院の評判などの情報を収集するのも効果的かと思います。その評判を聞いてから対策を実施するということでもよいのではないでしょうか。