医院の損益状況を把握したい
医院が儲かっているかどうか知りたいときに、院長の皆さんは何の資料を見ますか?
レセ枚数でしょうか?保険点数でしょうか?預金残高でしょうか?
どれも正解ですが、単に数値を見るだけでなく、ちょっとした点に気を付けることで、より正しい経営状態を見ることができます。
今回は歯科医院の経営分析やクリニックの状況を把握するための方法について記載します。
まず、一番分かりやすいレセプトの枚数ですが、単に毎月の枚数の数位を見るだけでなく、既存の患者さんが順調に増えているかを見ると、定期的に通院してくれる患者さんが増えているかを見ることができます。
例えば、「○か月以内に来院された患者数」をレセコンで検索し、毎月数字を見てみましょう。
その数字が順調に増えていれば、医院のファンとしてメンテナンスに通院してくれている患者さんが増えていることが分かります。
例えばリコールのタイミングが3か月であれば、4か月以内に来院された患者数を見るのが良いでしょう。
4か月の患者数が増えていないのであれば、新規の患者さんは来てくれていても、中断やリコールに繋がっていない患者さんが多いのかもしれません。
対策を講じれば収益向上が図れるかもしれませんね。
次に、預金残高の見方についてお伝えします。
一番分かりやすいのは、毎月一定の時期(月末など)の残高の推移を見ていくことでしょう。
この際に気をつけたいのが
・窓口収入金を預金に入金する
・生活費の引き出しを一定額にする
ということです。
日々の売上金が通帳に入っていないと、預金が増えたのかどうか分かりづらくなります。
また、その中から生活費を使ってしまうと、いくら生活費として使っているかも分かりづらくなります。
生活費の引き出しも、毎月取ったり取らなかったりすると、預金残高の推移を見たときに、医院の損益以外で増減する要因になります。
面倒でも、毎月一定の時期に自身の口座へ資金移動するのが良いでしょう!