承継時の機材、内装のリニューアルについて
2021.01.25
開業中の方
事業承継でお困りの方
今回は、親から医院を承継する際に考える必要な事項の一つである、医院のリニューアルについて注意するべき点を2つお話します。
① そもそも改装をするべきか
承継時でなくても当てはまるのですが、リニューアルをするとなると資金や時間を多く必要とします。それらに見合う増収・増患を見込めるかという観点から検討をした方が良いでしょう。特に地方の場合人口数的に増患が見込めない場合もありますので、医院の状況だけでなく周辺の状況も再度確認しておきましょう。
② 改装費用の負担を誰が行うか
これには2パターンが考えられます。
1.親が負担する
親がある程度の財産をお持ちの場合は、費用を負担してもらった方が相続税の節税につながります。例えば現金1000万円を持ったままだと相続税は1000万円で計算されますが、全額を改装に使用すると、評価時に固定資産税評価の計算上70%まで評価を下げることができます。
2.子が負担する
親が負担するメリットは相続の観点から見た場合です。子が負担するメリットは所得税にあります。親が改装費用を負担した場合、子は何も必要経費にすることができません。
親が改装についての賃貸料をとるようにすれば、その問題も解消できますが、相続メリットがなくなります。
親と子のどちらが負担するかについては、
親の資産が多い・・・親が負担
医院の業績が高い・・・子が負担
というように、それぞれを比較して検討してみるのが良いでしょう。