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事業承継【親子承継①】継ぐ?継がない?

2019.07.01
開業中の方 事業承継でお困りの方

親子承継がスムーズに進まない原因の多くが、コミュニケーション不足によるものです。

そうならないためにも、親子間で事業承継に向けて次のような順序で話し合いを行うようにしましょう。

 

1.現状の把握

まずは、現在の医院の業績を親子で共有しましょう。レセコン・確定申告書・預金通帳などから、医院の現状を把握し、共有することから始めてください。レセコンからは医院の収入について、確定申告書からは経費や利益の金額、預金通帳からはお金の流れを把握することが可能です。

 

2.事業計画の作成

現状の把握・共有ができたら、次に承継後の事業計画を作成しましょう。

 事業計画を作成するには、現在の医院の何をどう引き継ぐのか、承継を機に変えてみたいことなどを検討する必要があります。親子承継の方法にもいろいろあり、資産の引き継ぎ方は売買・贈与・賃貸のどれにするか、医院の場所を移転するのかどうかなど、方法によって時間とコストが変わってきます。診療方針や設備、スタッフの体制など、承継を機に変えたいことがある場合は、これらの変更にかかる費用を事業計画に織り込むようにしましょう。

 

3.承継の検討

 事業計画が作成できたら、改めて承継するかどうかの検討を行いましょう。

 作成した事業計画は想定したイメージと合っていたでしょうか?合っていればその方法で承継を進めて問題ないかと思います。もし、イメージと大きく違っていれば、資産の引き継ぎ方や承継に伴う変更点など承継方法を考え直す必要があります。それでも事業計画に無理があるときは、承継自体を考え直す必要があるかもしれません。

 

 親子承継の場合、承継前後で大きな変更点はないとお考えの先生が非常に多いです。

 ですが、患者さんやスタッフは思いのほか敏感に反応します。親先生のときの診療方針と大きく変化があれば、離れていく可能性もあります。そのような状況になった場合でも、医院経営を継続していけるような事業計画を作成することが大切です。

 

 事業計画における数字の予測や、どうしても親子間では話し合いがうまく進まないときは、ぜひ一度税理士にご相談ください。