毎年昇給の時期になると「スタッフの人事考課をどうしようか」と悩まれる先生も多いと思います。スタッフのモチベーションを上げるためには毎年昇給が望ましいですが、もし定額で昇給させると決めてしまっている場合、10年以上の長期勤務者となると医院としての負担も大きくなってしまいます。

できれば能率給制度を採用するのが理想的ですが、小さな医院ではなかなか難しいところもあると思いますので、まずはそれぞれの職務や役職に応じた月給限度額を決めましょう。その場合、ある程度、一般的な給与相場がどれぐらいなのかを把握しておく必要があります。そして、月給限度額に達した場合は、月給はそれ以上昇給しないこととし、医院への貢献度に応じて賞与等で調整するというのも１つの方法です。

医院としては慣れた優秀なスタッフに長く勤務してもらえるに越したことはありません。よって例えば、5年、10年単位で昇給や賞与とは別に特別手当を支給するなど、スタッフの勤労意欲を引き出す工夫も必要です。

執筆者：鈴木

愛媛県出身・立命館院卒
2007年　税理士法人イースリーパートナーズ入社