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患者数が横ばい、減少の歯止め策は

2018.11.13
開業中の方

 

開業してから何年も経ってくると、どうしても患者数が横ばいの状態になったり、減少傾向になったりすることも出てくると思います。その場合は、下記を考えてみるというのはいかがでしょうか。

① 患者さんの定着率を改めて確認し、定着率が悪い場合はその原因を考えることによって改善方法を見出だす

 新規患者を増やすことも大切ですが、ファン患者を増やしてリピート率をあげることも患者数を維持するための有効な手段です。例えば、前年の新規患者数が月20人であったにもかかわらず、前年と今年の同月のレセプト枚数が同じという場合は、今まで来ていた患者さんが離れてしまった、もしくは新規の患者さんが1回限りでリピートされなかった(定着率が0%)ということが考えられます。

まずは自院の定着率(前年と今年の同月のレセプト枚数の差額÷前年月平均新規患者数)がどんなものなのか一度確認してみて、あまりよくない場合は、患者さんの満足度をよりアップさせるにはどうしたらいいかの工夫を再度考えてみるのもいいのではないでしょうか。

 

② 診療分野を広げる

 先生の理念や得意分野にまい進するのも大事なことですが、一歩見方を変えて、その地域の患者さんが求めているものに診療分野を広げるのも一つかもしれません。長年同じ所でやっていると、どうしても時代の流れによって環境や患者層が変わってしまうこともあります。そういった場合に、例えば今まではしていなかった義歯や矯正を積極的にはじめるなど、その地域にあった診療分野に視野を広げるのはいかがでしょうか。

ご自身がその診療をするというのももちろんいいですが、それに特化したドクターに非常勤で来てもらうというやり方もあります。患者さんに喜ばれる診療分野を改めて考えてみるのも、患者数減少を止める対策につながるかもしれません。

執筆者:鈴木

愛媛県出身・立命館院卒
2007年 税理士法人イースリーパートナーズ入社