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購入したが使っていない設備がある場合

2018.10.30
開業中の方

 

購入したがあまり活用できていない設備がある、という相談を受けることがあります。
購入後に事情が変わってしまった場合もあれば、あまり考えずに投資した結果、活用できなかった場合もあるでしょう。

 

過去にイースリーパートナーズに相談のあった例でいうと、

 1.衛生士専用チェアを購入したが、衛生士が退職して人数が減り活用できていない
 2.勤務医向けにマイクロスコープを購入したが、ほとんど使っていない

といったケースがありました。

 1.のケースは、ドクター枠を増やしたいという方針から、購入したメーカーに相談し売却先を探してもらいました。購入時の金額から使用した期間分の償却を引いても、損失が生じることになりましたが、そのまま保有し続けても医院に利益をもたらさないと想定されたことと、売却損については所得から控除できることから、使用せず置いておくよりは売却して損失を確定させることになりました。

 2.のケースは、勤務医の一人だけが使用し他のドクターは使っていなかったため、その勤務医の先生が退職後は使っていない、という事情でした。使用していない理由は、
   ・保険診療に使用すると採算が合わない
   ・院長も他の勤務医もマイクロスコープの研修を受けていない

でした。自費でのメニュー開発と研修受講を検討し、積極活用する方針となりました。

 

あまり活用できていない設備がある場合には、購入前に計画していた使い方がなぜできていないのか改めて見直してみましょう。

執筆者:森

兵庫県出身・大阪府立大学院卒
2006年 税理士法人イースリーパートナーズ入社
2008年 税理士登録
2016年 当社役員就任