オンライン請求の義務化
保険医療機関・保険薬局による診療報酬等の請求方法として、オンラインによる電子レセプトを請求する方法(オンライン請求)があります。2024年4月からオンライン請求が、原則義務化となります。
レセプトの請求方法として、オンライン請求の他に光ディスク等を用いた請求する方法と紙レセプトによる請求する方法がありますが、2024年4月以降、新規に指定される医療機関は、光ディスク等や紙レセプトによる請求はできなくなり、オンライン請求のみとなります。これまで光ディスク等や紙レセプトにより請求を行ってきた医療機関についても原則はオンライン請求となります。ただしオンライン請求に移行するまでの猶予期間が与えられており、紙レセプトによる請求の場合は2024年2月末までに「書面による請求に係る猶予届出書」を提出した医療機関のみ利用可能で、光ディスク等による請求については、移行期間として2024年9月までは今まで通り請求できるが、2024年10月以降も光ディスク等を利用するには2024年8月31日までに、「猶予届出書兼移行計画書」の提出が必要となります。
このようにオンライン請求移行への対応が求められます。オンライン請求の導入するにあたり、➀レセコンの設定変更要否、ネットワーク環境の確認、②事業者へ発注、③審査支払機関への「オンライン請求利用申請」と、「電子証明書発行申請」を届出、④オンライン請求の設定、電子証明書のインストールといった流れになります。
オンライン請求のメリットとしては、➀土日祝も受付可能となり、受付時間も毎月10日の24時まで電子レセプトの受付が可能となる点、②記録誤り等によるエラーをチェックし、当月中訂正再提出が可能な点、③暗号化通信等によるセキュリティの強化、⑤振込額明細のデータダウンロードやレセプトの発送業務が不要となるといった利便性の向上などが挙げられます。
オンライン請求の義務化を機に、お早めに移行を進めていきましょう。