小規模企業共済について
節税のひとつとして「小規模企業共済へ加入」というお話を聞いたことがある方も多いと思います。小規模企業共済へ加入することが、どのように節税になるのでしょうか。制度ともに簡単に説明します。
小規模企業共済は、小規模企業の経営者や役員、個人事業主のための積立による退職金制度です。掛金を積み立てておくことで、医院の廃業時に共済金を受け取ることができます。
掛金は月々1,000円~70,000円の範囲で、500円単位で自由に設定できます。共済金は積み立てた掛金の額に少し上乗せした金額となります。また共済金は、加入者が65歳となったときでも受け取ることできます。
節税となるポイントは以下の2点です。
①掛金のすべてが所得控除の対象となる
月々50,000円の掛金を設定した場合、600,000円が課税所得から控除されます。
所得税率が20%の方なら120,000円の所得税の節税となります。
②共済金を退職所得又は年金として受け取ることができる
共済金は一括で受け取るか、分割で受け取るか選択することができます。
一括の場合には退職所得、分割の場合には年金の取り扱いとなります。
退職所得及び年金は税務上優遇されており、受け取り時にかかる税金がかなり低くなります。
このように小規模企業共済は掛金の支出のとき、共済金の受け取りのときの両方で税務上優遇されています。毎年の節税をしつつ、退職金の準備をすることができます。ただし、早期に解約した場合などは、掛金の全額が共済金として受け取れず、元本割れとなることもあります。
また、小規模企業共済は医療法人の役員は加入ができませんので、ご注意下さい。弊社イースリーパートナーズでは顧問先の小規模企業共済加入手続きのサポートも行っておりますので、小規模企業共済をお考えの方は、是非ご相談下さい。