歯科医院と保険診療
2022.03.21
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医院経営と保険診療について、どういった違いがあり、何を考慮するべきかについて記載させていただきます。
ご承知のとおり、歯科医院の診療には二種類あります。
・患者の金銭的負担が少ない代わりに、材料や報酬などに指定があるため医院ごとで差が付きにくい保険適用診療
・報酬は先生の裁量で決めることが出来、材料や治療方針を患者との相談でオーダーメイド的に対応が出来る保険外診療
各患者にもよりますが、治療費が比較的安く済む、という意味では保険診療を選ばれる方の割合が多いでしょう。
では、経営上の違いはどうでしょうか?
多くの患者さんに気軽に来院頂く、という点ではある程度保険診療を中心に集客を考えるのが良いでしょう。
金融機関から借入を行う場合でも、歯科の平均来院数や平均点数などから集客や収入の根拠を示しやすいといった点で、まずは保険診療を中心に考えることになります。
とはいえ、現在の保険診療で売上や利益を大きくしようと思うと、相当な人数を診療する必要が出てきます。
その点自由診療であれば、患者の金銭負担は大きくなるものの、患者ごとに適切な治療を十分に行えるため、治療の質という観点では他の医院との差別化が一番図りやすくなります。
先生ごとの特色が出る、ともいえるでしょう。
また、患者一人あたりからの報酬は増えるため、少ない集客でも多くの収入を得られるといった点で経営上の強みであると言えるでしょう。
患者さんからしても、治療費が高額でも確定申告で医療費控除を利用すれば所得税の還付を受けることが出来るので、負担が軽減される点もお伝えすべきでしょう。