経営お役立ち情報 column

金融機関との勉強会を開催しました②

2022.02.07
開業をお考えの方

先日、ある金融機関の方と最近の借入状況等の情報交換もかねて勉強会をしました。まだまだコロナウィルスが広がっている状況下ですが、それなりに開業件数はあるようです。

 

 開業で借入する際、自己資金の有無はどれぐらい審査に影響するのか聞いてみました。

自己資金は理想としてはできれば1,000万円以上あった方がいいということでしたが、金額というよりは「開業をどれだけ計画的に考え進めて今に至っているか(自己資金がその金額である理由)」が重要だそうです。よって、仮に金額が少なくても「こういった理由でこの金額である」ときちんと説明をすることができれば、そこは汲み取って審査してくれるとのことでした。考えてみれば当たり前のことですよね。「貯金は趣味で使ってしまってないけど開業したいのでお金貸してほしい」というのでは虫が良すぎます。

 

 また事業計画としては、もちろん損益計画も大切ですが、資金繰り計画(キャッシュフロー)も重要視されます。初期投資額だけでなく開業から軌道に乗るまでの運転資金はどれぐらい必要か、また返済が始まってもきちんとお金が残るかどうかというところが主なポイントのようです。やはり事業計画書は量(枚数)よりその内容・根拠、そして計画性なんだなと思いました。

 

 ちなみに、例えば歯科医院のテナント開業には昔は5,000万円必要と言われていましたが、最近の状況をみると6,000万円以上かかるケースが多くなってきていると思います。それに伴い、開業融資額の平均もひと昔前より上がっている印象を受けました。

 

 時代の流れとともに融資状況等も変化しているので、今後もたまにこういった勉強会を開催し、それをもとに皆様に色々情報提供できればと思っております。