税理士の選び方
開業・承継・確定申告など、医院を経営する上で様々な疑問や問題が発生します。
税理士を選ぶポイントは院長の経営方針によって様々あるとは思いますが、大切な点はその税理士の人柄であると言えるでしょう。
一つにはどれだけ経営者の目線に立って判断してくれるのか、という部分が重要です。
医院の経営をサポートするに際して、経営者である院長の考えを反映しないような税理士には任せるべきではないでしょう。
また、コミュニケーション能力も非常に重要です。
院長の意思を汲み取れる税理士でなければ経営のサポートを任せるという点では不十分です。
一言でお金の使い方と言っても、人事や借入、将来の貯えなど気になることは様々です。きちんと処理できる技量ももちろん大切ですが、それを任せられる、と信頼感を感じ取れる税理士に任せる方が安心感は大きいでしょう。
契約をして長く顧問を続けるためにも同じことが言えるでしょう。
医院経営においてどのような点が問題なのか、目標は何なのかをきちんと話し合い、同じ視野を共有する必要があります。
問題を発見し、解決策の策定なども院長と税理士が一緒になって取り組まなければ院長の理想とする経営のサポートは難しくなってしまいます。
反面、税理士に全て任せ切ってしまう、というのもあまりいいことではないでしょう。
税理士に一任してしまえば経営上の課題認識がズレたり、現場と帳簿の感覚の不一致が発生し、院長自身の目標が曖昧になってしまう可能性があります。
また、人事労務についても税理士もある程度フォローできますが、あくまでも院長自身の目線があってのことです。
あくまでも税理士は医院経営のサポートで、主役は院長であることを理解し、サポートをする税理士を選ぶのが良いでしょう。
また、医業関連の顧問先をよく持っているような税理士であれば、医業特有の分野に顔が利き、何かと医院経営に役立つことが多いのでそういった面でも判断すると良いでしょう。