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損害賠償請求と保険の加入

2018.10.02
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薬液が飛び散って患者さんの服を汚してしまった、というお話をよく耳にします。

この場合の対処として、クリーニング代の負担や弁償にて対応するクリニックが多いようですが、注意点として、費用は負担するということを前面に出すだけではなく、クリニックに非があればまずは誠意をもって謝罪する、という意識かと思います。

このようなトラブルによる損害賠償責任が生じた場合の備えとして、賠償責任保険というものがあります。この保険は弁償代金の補てんのほか、治療中に患者さんにケガを負わせてしまった場合の治療費など、対象は様々です。また院長だけでなくスタッフが起こした事故等についても保険の対象となります。

賠償責任保険は民間の損害保険会社にて加入できますが、歯科医師会や保険医協会等を経由して加入の案内があり、これら機関を経由して加入されているケースが多いようです。

また、賠償責任保険の補償範囲に関しては、クリニックの火災保険等とも比較し、補償の漏れや重複がないか、確認するようにしてください。

近年医療事故により損害賠償請求を受ける事案が増えています。賠償責任保険は比較的保険料が安く、加入手続きも時間を要さないので、必ず加入するようにしてください。

なお、保険金を請求する際には証拠資料を準備する必要があります。上の例でいうと汚れた服の写真は残すなど、抜かりないようご対応ください。