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歯科医院の採用・面接の工夫

2025.12.01
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歯科医院の開業時や、その後医院を運営するにあたり、採用・面接は切り離せない課題になります。採用状況によって今後の業績や業務の効率に大きく影響します。そのため、歯科衛生士を中心に人材の確保が難しくなっていく中で、どのように工夫して、理想の人材を確保していくかについて考える必要があります。

 

理想の人材を確保するためには、まず「どのような人材を採用したいのか」を明確にすることが出発点となります。求める人数や職種、年齢層、経験の有無、能力重視か人柄重視かなど、あらかじめ検討しておくことで、効率的な採用活動が可能となります。例えば、高度なスキルを必要とする場面では能力重視が有効ですが、チームとして長く機能してもらうことを考えれば、人柄を重視することで、より安定した職場環境を築ける可能性があります。

 

次に面接においては、短い時間で応募者の本質を見抜く工夫が必要になります。緊張を解くために雑談から面接を始めたり、親族や他のスタッフ等に面接に同席してもらうことで、様々な角度から評価ができ、見落としを防ぐことができます。さらに、見学会を実施することで、医院の雰囲気を実際に体験してもらい、応募者の不安を解消するだけでなく、既存スタッフとの相性も確認できます。

 

また、応募者も職場を「選ぶ」立場にあるという視点を忘れてはなりません。採用側の対応や説明不足が、内定の辞退につながることもあります。応募者に悪印象を持たれないためには、雇用条件を誠実に明示することや、質問に適切に回答できるよう雇用についての基礎知識を押さえておくことが必要になります。

 

このように、採用・面接について事前に準備をしておくことがとても重要になります。医院を運営していくためには、人材の確保は必要不可欠になりますので、これらのことを普段から意識するようにしましょう。