勤務医時代にやっておくべき開業準備①
開業すると、歯科医師としての治療だけでなく歯科医院の経営全般について自分が判断することが必要になります。勤務医のときにやっておくと良い開業準備をご紹介します。
- ①スタッフについて
- ②集患について
- ③売上・収入について
今回は①のスタッフについてご紹介します。
開業前の勤務医が、スタッフの「募集・採用」について、事前に準備できることとして次のようなことが挙げられます。
・勤務先が出している求人広告を見てみる
実際に働いている自分からみて、職場の雰囲気や待遇をどのように伝えているか学ぶことができます。また、実際の勤務先は広告よりももっと魅力のある医院なのであれば、それをどうすれば伝えられるのかを考えるのも良いでしょう。また、どんな媒体に求人を出して、どの程度応募があるかを教えてもらえると参考になると思います。入社後には、入社の決め手になった理由や医院のどんなところに魅力を感じたかを聞いてみると良いかもしれません。直接聞くと支障がある場合には院長や他のスタッフ経由でも構いません。
・面接に参加させてもらう
院長が面接でどんな質問をしているか、応募者からどんな質問をされるか、また、採用したいとなった場合にどんなことを応募者に伝えているかを知ることができます。自分が面接をする際の質問リストを作成していくと良いでしょう。また、採用した場合には、院長が何を重視したかも聞いて自分の意見とすり合わせしてみましょう。
以上のように、勤務先では、治療だけでなく、スタッフのマネジメントや採用について考えたり学ぶことで、開業の準備に繋がります。もちろん、自分が開業する準備というだけで行動すると勤務先やスタッフの迷惑になります。勤務先の職務の範囲として行動しつつ、結果自分のスキルも向上する形が望ましいです。また、開業しないとなった場合でも、院内でより良い人間関係を気付いたり分院長になるステップアップにも繋がるでしょう。