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歯科医院の診療時間の変更・短縮

2025.06.02
開業をお考えの方 開業中の方

昨今の働き方改革やスタッフの定着、医院経営の持続可能性を見直す中で、診療時間の変更や短縮により、診療終了時間を早める歯科医院が増えてきています。今回は診療終了時間を早めた場合に得られるメリット、デメリットについて紹介いたします。

 

〇メリット

・スタッフの働きやすさ向上・離職防止

診療終了時間が早まることで、プライベートの時間を作りやすくなり、働きやすい環境となり、離職防止につながります。それだけでなく、働くうえでのモチベーションにもなりますので、各スタッフの生産性の向上にもつながることが期待できます。

・スタッフ採用強化

新たにスタッフを採用するにあたり、他院と比べて診療終了時間が早いと大きな強みとなります。そのため、求人に興味を持ってもらえる可能性が高まり、採用強化につながります。

・院長の負担軽減

診療終了時間が早まることで、院長先生自身の心身の負担も軽減が期待できます。それにより、業務の効率化にもつながります。

 

〇デメリット

・売上の減少

これまで遅い時間に受診を希望していた患者さんにとっては、予約・受診が難しくなり、別の医院に流れる可能性があります。それにより売上が減少するリスクが発生します。そのため売上を維持するためには、診療開始時間を早めたり、昼休憩を短縮するといった新たに患者さんを獲得できるような対策も検討が必要です。

 

〇まとめ

上記のように、診療終了時間を早めることは大きな影響があります。現在のスタッフや予約状況等を考慮して、診療時間を変更・短縮することによってどれくらいメリット・デメリットがあるかの検討が必要になります。