チェアメーカーのジーシー様主催の開業セミナーで、講師を担当させて頂きました。

今回の企画は、開業ナイトスクールと題して、6回シリーズで「開業準備で今やるべきこと」についてお話しします。事業計画、広告、建築など開業に関するテーマで毎月開催されるのですが、その中で事業計画や資金調達についてお話させて頂きました。

小人数でのゼミ形式ですので、通常のセミナーとは違って小テーマごとに質疑応答を挟みながらの進行でした。他の受講生の質問も聞いて頂くことができ、有意義なものになったように思います。

１回目のお題は「開業前の事業計画と知っておくべき知識」と頂いていました。

セミナー内でお話したポイントをひとつ紹介させて頂きます。

［開業資金を貯めるのは現金が良いか？株や投資信託など運用商品が良いか？］

ズバリ、開業資金は現金で用意するのが大原則です。

銀行の審査の際には、有価証券（株式、投資信託、債券など）も資産としてプラスの評価にはなります。ただ、開業時に設備資金や運転資金として使う分は現金で貯めていくのが良いでしょう。

運用商品で増やしながら貯めたい、という意見もよく耳にしますが、歯科の開業は医科に比べて比較的若い年齢での開業が多いため、準備期間も短くなります。そのため投資による運用や複利の効果も限定的です。

また、これが大きな理由なのですが、有価証券が購入時より値上がりしていれば「もっと上がるだろうから売りたくない」と思いますし、値下がりしていれば「今下がっているので売りたくない」と考えます。

現金での貯金と有価証券での投資は、半々くらいにまでにして、ある程度の金額を現金で用意するように計画しておきましょう。