歯科医院の開業にあたって一番初めにやることは、開業地のテナント探しです。

テナント探しをする際には、自分の強みを生かせる患者さんが多く来院されるであろう場所を選ぶことも大切です。

例えば、新築マンションや分譲戸建てが進むような住宅街はこれから人口が増えて街も発展していく良い面がありますが、中高年や高齢者が少なければ義歯のニーズは少ないかもしれません。

反対に、50代60代の方が多く住んでおられる地域は、矯正や小児歯科のニーズは少ないかもしれません。

実際にその場所を歩いたり日中過ごしてみたりして、どんな年齢層のどんな所属の人が住んでいるか、その場所にやってきているか、を見てみると良いでしょう。

また、診療圏調査の居住者の年齢層も一定の参考になると思います。診療圏調査の数値だけを見て良い悪いを判断することは危険です。実際に見に行ってみた感覚と照らし合わせてみるのがおすすめです。

テナントの決定までの流れは

①テナント探し

②内覧

③申し込み

④契約

⑤引渡し

となります。

テナントを探す際は、自分が希望する設備が導入可能か（高さ、広さ）、家賃は支払い可能か（いくらくらいの売上が必要か）、そして最も重視すべきは「自分がここで診療をしているイメージがもてるか」「その地域に魅力を感じるか」です。

場所が良ければ必ず成功するわけではありません。立地、家賃などの条件面ももちろんですが、自分がそこでやりたい！と思える場所で開業することが大切です。