開業時の取引先・協力企業選び
開業を決意したときに、相談する相手で一番多いのは、歯科材料店の担当者さんでしょう。
開業地を決めるところから実際の開院までは、1年近く掛かります。自分の希望を聞いて候補地を探してくれたり、機器の選定に付き合い見積書を作ってくれます。
他にはチェアメーカー、不動産の仲介業者さん、建築業者、内装の工事業者等が挙げられます。エリアが絞り込めている場合は、銀行も相談相手になるかもしれません。
歯科医院開業には色々な業者の協力が必要ですが、大きく分けると次のようになると思います。
- 物件探し…不動産仲介業者、内装工事・建築業者
- 医療機器…歯科メーカー、歯科材料店
- 銀行借入…税理士、開業コンサルタント
開業までの流れの中で大きなポイントは、開業の場所をどうするか(①)、いくらくらい投資が必要か(①②)、資金を調達できるか(③)、です。
また、開業への意識や開業場所での土地勘のある歯科医師の先生は、ご自身で場所を探されるケースも見受けられます。
その場合でも、早めに相談できる建築業者や材料店の担当者を見つけておきましょう。
銀行への相談の際には、簡単なレイアウト図面、工事代金や医療機器の概算見積もりが必要です。
候補地が見つかったときに、すぐに仮レイアウトを検討できるよう施工業者を絞り込んでおくのが良いでしょう。そのテナントに、他の入居希望者がいるような場合には、検討の時間があまりない場合も考えられます。
候補地を探しながら、設備についてもある程度話を進めておけば、見積もりもスムーズに作れますので、早く銀行との交渉に入れます。
また、複数の業者の相見積もりを取って相場感を把握することは必要ですが、ある程度のタイミングで決定することが必要です。最終的に金額の安い方にするから…と開業直前ギリギリまでどこに頼むか決めずに進めてしまうと、どの業者も本気で親身になってくれず、必要な開業の支援を受けられない可能性があります。
建築も材料も、打ち合わせが進むにつれて仕様等が決まっていきますので、どうしても当初の見積もりからは金額が変わっていきます(増える場合も、減る場合も両方あります)。ある程度の金額が見えた段階で、どこと取引するかを決めて進めるのがよいでしょう。